小川糸先生の作品です。
涙度 ★★★★★
このお話しには恐竜の足跡を追いかけて、サークル オブ ライフ、おっぱいの森の3つのお話が収録されています。どれも人が亡くなって、それに対する気持ち…とはちょっと違うけれど、そんなお話。
恐竜の足跡を追いかけては初恋の人に誘われてその人の故郷、モンゴルに赴く話。食事やホテルの部屋などの描写が凄くリアルで、「これ、実話なんじゃないの?」と思ってしまうような話でした…!早くナルヤと美咲が結ばれないかな~、なんて思って読んでいたのですが、ナルヤはずっと自分を隠して生きてきていたことが分かり…。そんなことはやめてナルヤらしく生きていくお話です。
サークル オブ ライフは…めちゃくちゃ涙が溢れてきました。なんてったってこの楓が自分の母親に対する気持ちがわたしと似通ってて…!こんな風に母親のことを思うことが出来て良かったな、と思います。母親を怨むだけの自分とはさよならをして、楓が前を向いて人生を歩んでいける…。でもわたし思うんですよね、親って子どもを無条件に愛するって言いますけど本当は逆なんですよ。子どもが無条件に親を愛してくれるんですよ。愛してくれるし頼ってくれる。楓のお母さんも、こんな気持ちがあれば楓に対する対応が違ったのかなあ…なんて考えてしまいました。
おっぱいの森。これもなんだかもう…目がうるうると…涙腺が危なかったです…あ、実際は涙垂れてました( ;∀;)なんだろう、これもまた…夫婦の問題というか…。人の親になってしまったので、美子の気持ちも分かるし、なんとしてでも美子と共に立ち直ろうとする夫の気持ちも分かるし、そんな2人がぶつかっていく様を見るのは悲しかった…。けど、本当に幸せになるために人は産まれてきているとわたしは思っているので、幸せになる道を選んで欲しいなと思います。個人的におかまさん大好きなので早苗さん大好きです( ´∀` )
そんな小川糸先生のさようなら、私。とってもおすすめです!普段の小川先生とはちょっと違った感じもするけど、これもこれで良き!なんて思っています(*’▽’)リンクを貼っておきますのでご覧くださいませ!
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