辻村深月先生の作品です。上下巻に分かれていてとっても読み応えのあるお話になっています!
文庫本の後ろには雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヶ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろうーーー。
と、書いてありますね!8人…登場人物が多いな、と感じてしまい、最初読んでいる間は誰が誰やら…というところもあったんですけど、1人1人にしっかりとキャラ付けがあり、読んでいてすぐに誰が誰なのか分かってきます。鷹野、昭彦、菅原、充、深月、梨香、景子、清水…そう、深月、と見て「おや?」と思われた方も居られるはず…!このお話、辻村深月が登場人物として出てきます!わたしはもうそれだけで大興奮!
そして第三者視点での文章の書き方にも関わらず、作者自身も敢えて「鷹野」や「菅原」「清水」など苗字呼びをしているキャラたちと、「昭彦」「充」「深月」「梨香」「景子」など名前で記載しているキャラが居るんです。なんでその呼び方なのか、それも読んでいくうちに分かってきます!更に更に、一緒に閉じ込められてはいないけど、この8人と親交の深かった担任の榊(鷹野の従兄弟で深月とも昔からの知り合い)、生徒会長の裕二(景子と共に生徒会をしている)、クラスメイトの角田(深月と仲良かった)なども閉じ込められた理由が分かる要因だったり…( *´艸`)
個人的にSNSで「榊や菅原の「お前ね、」という言い方が何かきゅんとして好き」と言っていたのですが、辻村先生の癖かなぁ、なんて最初は思っていました。どのキャラも可愛くてわたしは好きなんですけど、やはり1番は菅原でした(‘Д’)見た目不良で素行も良くなく、停学になったりしていたのですが、口は悪けれど思いやりのあるとても素敵なキャラです。きっと女性たちの心を掴んでしまうはず…!梨香は担任の榊にお熱ですが( *´艸`)景子も好きです、女性でいてとても格好いい…憧れの人って感じがします。清水も好きなんです、完璧なのに運動が苦手なところとか、ちょっと引っ込み思案な感じなところとか。深月は多分、好き嫌いが分かれる性格だと思うんですけど、わたしは深月好きですね。昔のわたしみたい。だから鷹野が深月にかけた言葉、わたしもなんだか救われました…。ただ、深月には本当に自分を大事にして欲しいし、自分を大事にしてくれる人を大事にして欲しい…って、自分を大事にしてくれる人のことは大事にするタイプだとは思いますけどね!自分に厳しすぎる…。そしてやはり辻村深月という名前をそのまま使って書かれているということは、辻村先生自体が深月と似たような性格なのだろうとも思います。あれだけ繊細だからこんな素敵な本が書けるんですね…よく考えられてるし、わたしは読んでいて面白かった…!ネットで検索して見てみたらいろんな声がありましたけど、それって辻村深月先生が超有名で、沢山の人が見てる・読んでるからいろんな意見があって当たり前だよな。と思ってます。わたしは大好きです。深月も、このお話も。漫画化されてるんだ~、個人的には実写もして欲しいけど、実写となるとちょっと厳しいかも…と思うところもあったり…。あ、景子と裕二は超美形希望です。←
長々と語ってしまいましたが、わたしはとっても素敵なお話だと思いました!ただ、ホラーチックな描写もあったりするから、ホラー系が苦手な人は途中かなりドキドキするかと思います(*´з`)
そんな冷たい校舎の時は止まるはこちらから!
コミックはこちらになります。読もうかな~(*´ω`*)
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