湊かなえ先生の作品です。
読む手が止まらなくなる度 ★★★★★
初めて湊かなえ先生の作品を読みました。湊先生の作品は今まで映画やドラマでは見てきて、面白いな~、本も読んでみたいな、と思っていた程度でした。そんな時、わたしの目の前に「贖罪」の文庫本が…!これは読んでみるしかない!と思って手に取って読んでみましたが不思議と本当に手が止まらなくなるんです。ほんのちょっとの隙間時間すら読みたい。何なら通勤中に歩きながらでも読みたい、と思うくらい内容に夢中になってしまいました。
1つの事件をきっかけに巻き込まれてしまった小学4年生の女の子たち。たった1人の大事な娘を亡くしてしまったお母さん。そして犯人とは…!子どもたちの気持ちも繊細に書かれてあるし、何より湊先生の文章は難しい言葉がそんなに出てきません。わたしはいつも本を読ませてもらうと分からない単語があったりしたらメモをして調べてノートに書いているのですが、湊先生のこの作品は1つ、2つくらいなものでそれもあってか凄く読みやすかったですし、状況が頭の中で浮かびやすかったんです。
そして麻子さんのことですが…。わたしは麻子さんの気持ちがよく分かります。今まで普通に過ごしてきたのに、同じように生活をしていても田舎に来た時のあの周囲からの好奇の目、仲間なんて入れてやらないよというような態度、そして自分は有名人でもないのに自分の知らない人が自分のことを知っている、なんてこと。本当にあったことなんです、あったし、怖かった。わたしも似たような経験をしましたし、何なら嫌がらせも受けてました。そんな環境におかれた挙句にあんな事件まで…麻子さんの自業自得なところもあると言えど、わたしは麻子さんが不憫でなりませんでした…。
本が苦手な方だとしてもあの本は凄く読みやすいのであんなに厚いのにすーっと読めてしまいます。わたしも2日で読み切ってしまいました、本業、副業をした合間の時間に読んでいただけなのに本当にあっという間に(*’ω’*)
これを機に湊かなえ先生の作品をもっともっと読んでみたいと思います。すでに映像化されていて見てしまったものはちょっと…結末を知ってしまっているのでなかなか手が伸びませんが、でも読みたい!と思える作品でした!この贖罪も映像化されています。文庫本の終わりに黒沢監督のコメントがありました笑
そんな贖罪はこちらから!←書籍版、電子書籍版→です。
映像版はこちらになります~!
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