闇祓

出会った本たち

辻村深月先生の作品です。これは…怖かった…!あいつらが来ると人が死ぬ…。

人怖度   ★★★★★

この本はですね…まあ、表紙を見た時から「そんなに穏やかな話ではないのだな」と思って手に取っていたんです。辻村先生の「鏡の孤城」にわたしは心惹かれて辻村先生の作品をもっと読みたい!と思ってこれを読んだんですが…

怖い!!笑

怖いんだけど、すらすらと読んでしまえちゃう。それがまさに辻村先生の魅力というか、読む手が止まらなくなってしまっているとか…兎に角、怖いけどすらすらと読んじゃうんです。

この話は人の怖さが更にその人になりすまして…1人欠けたらまた1人補充していくという、断ち切れない悪の連鎖を凄く感じました。話は全部で5章あって、最後にエピローグまであるんですが、わたしとしては自分に身近な話は「2章 隣人」なんですけど、1番怖いな、と感じたのは「4章 班長」です。

4章はね、子どもの話なんです。真面目でどこか浮ついた雰囲気のある男の子が転校してきて。大人から見たら「クラスを良くしようと頑張っている」とも思える子なんだと思うんですけど、でも実際は…子どもたちの視点から見たら…クラスで問題とされていた子から見たら…あの転校生の男の子は恐怖の対象であるとしか思えないと思うんです。確かに大人からしたらクラスも温和になって上手くいってるように見えるんでしょう、でも本当にそうなのか…?と考えさせられる本です。学校の先生が読んだりしたら「え、うちのクラス本当に大丈夫なの?」って思っちゃう本かもしれませんね( ̄∀ ̄)

怖かったんですけど、手を止めることなく最後まで読んで…。最後にはなんでジンさんがあんなに皆から愚痴られるのか、理由が分かりました。凄く納得しました。

本の最後に書いてあった言葉を抜粋しますが、「※この物語はフィクションです。実在のいかなる団体や個人等とも一切関係がありません。ですが、闇ハラはおそらく誰の近くにも存在していますので、どうぞお気をつけください。」と、ありました。もうヒィイイ!となりました(|| ゚Д゚)確かにそうなんだけども!怖い!と…。

そういう人たちが確かに存在しますので、皆さまもお気をつけくださいませ…。わたしも気を付けます…。

そんな闇祓はこちらから!




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